ふらりのメモ書き

Microsoft 365 , Power Platform らへん

【Power Platform】Microsoft Dataverse for Teams の話 (環境編)


1年前に書いた Microsoft Dataverse for Teams の資料の補足を書いてみた話です。
今回は環境についてのメモ書きです。

Microsoft Power Automate Advent Calendar 2022 カレンダー3 18日目!
qiita.com

1年前に書いた資料

とてもありがたいことに、現時点で60.2Kビュー閲覧頂いているのがこちらの資料。
公開した当時よるも、最近伸びているので Microsoft Dataverse for Teams の利用か検討が増えてきているのかもしれませんね。
www.docswell.com

環境について

作成できる環境数

作成できる環境数はよく聞かれます。

作成できる環境数は、Dataverse for Teams が利用できる Microsoft 365 ライセンスを1個もっていると5つの環境が利用でき、20ライセンスごとに1個追加で環境を作成できると公式ドキュメントに記載があります。


引用 : Microsoft Dataverse for Teams について - Power Platform | Microsoft Learn

Dataverse for Teams の場合、Teams のチームと環境が紐づきます。

この環境での Power Platform 要求数は別途付与や独立しているわけではなく、保有のライセンスで提供されている Power Platform 要求数の制限に含まれる点には注意が必要です。

flali.hatenablog.com

flali.hatenablog.com

環境の作成

Teams のチームが100個あると自動的に100個の環境が作成されるわけではなく、明示的な環境作成の操作が必要です。
環境の作成は Teams から行います。

引用 : Power Platform のライセンスに関する FAQ - Power Platform | Microsoft Learn

こちらに手順の記載があります。
learn.microsoft.com

Power Apps アプリの追加

まずは、Teams に Power Apps アプリを追加します。(この操作は1回実施すればOKです。)
Teams の左メニューのアプリ> 検索バーで Power Apps と検索し、「Power Apps」アプリをクリックします。

「追加」をクリックし追加します。

環境の新規作成

先ほど追加した、Power Apps アプリをクリックします。
ビルド > 作成 をクリックします。

アプリの作成と表示されますが、環境を作成したいTeams のチームを選択します。
作成 をクリックすると環境の作成を開始します。

「準備しています」は閉じてしまって問題ありませんので閉じます。
環境の作成に少し時間がかかります。

Teams で通知が来るのですが、この時点ですぐ見えてくるわけではないので、作成した環境が見えなくても、しばらくすると表示されますので待ちましょう。

はい、表示されました。
「Power Apps を使用する準備ができました」とありますが、Dataverse for Teams で利用する Power Apps や Power Automate はここから作成できます。

過剰に作成できてしまった環境に注意

ライセンス数によって作成できる環境に制限があるはずなのだが、どうも過剰に環境が作成できてしまう...
できるから使った良いではないので、適正な利用数の範囲で利用するように運用では注意が必要ですね。

ライセンス数だと6環境が制限だけど、8環境作成できてしまっていたテナントのキャプチャー。どういう動作になるんだろう...
Dataverse for Teams が使える有償ライセンスがあると、組織の制限の容量と環境数が増えるようです。

非アクティブな環境が自動削除される

ちょっと前(2022年10月)に始まったと思ったら、あまりに突然で一時停止していた、非アクティブなDataverse for Teams 環境の自動削除が先日(2022年12月5日)より再開。

jpdynamicscrm.github.io

learn.microsoft.com

即削除ではなく、ユーザー活動のない状況の通知、環境の停止、削除警告、削除とちゃんとフェーズを踏んでから削除されるのでそんなに慌ててる内容ではないですが、通知のメールが英語なのとチーム管理者(所有者)不在のチームなどは気付きにくい可能性があるので注意が必要ですね。

あと7日で環境を無効化しますよ通知はこんな感じでした。
7日経過すると無効化し、30日後に環境が削除されます。

製品条項にも書いてありますね。2022年12月版


www.microsoft.com

さいごに

まだ、書きたいことがガガガガ...なんですが、時間がないので今回はここまで。 Dataverse が無償で使えるというわけではなく、かなり機能制限されているので、制限をよく理解して使うのが大事な気がしています。
また、Dataverse for Teams は本来制限されているはずのことができてしまうことがしばしばあるので注意が必要ですね。