気ままに勉強会 #37 でPower Platform 要求数の話があって、自分の環境が気になったのでちょっと確認してみました。
Power Platform 要求数とは
だいぶ前に API 要求から、Power Platform 要求に名称が変わっています。
どういうものがカウントの対象か公式ドキュメントに記載があります。(ちょっとアバウトなんだよなぁ)
Power Automate - コネクタ、Process Advisor 分析、HTTP アクション、および変数の初期化から単純な作成アクションにわたる組み込みアクションに対するすべての API 要求。 成功したアクションと失敗したアクションの両方がこれらの制限の対象となります。 さらに、再試行や改ページ位置の自動修正による他の要求も、アクションの実行としてカウントされます。 詳細については、Power Platform 要求としてのカウントとは を参照してください。
ライセンスごとの要求数
2021年11月に要求数が引き上げの発表がありました。(もう1年くらいたつけど、実際適用されているのかは不明)
一応、ドキュメントに記載があります。
learn.microsoft.com
多分、こんな感じだったよーな気がするレベルの表。
プラン名 | 過去の要求数 | 新しい要求数 |
---|---|---|
Microsoft 365 | 2,000 | 6,000 |
Power Apps per app plan | 1,000 | 6,000 |
Power Apps per user plan | 5,000 | 40,000 |
Power Automate per user plan | 5,000 | 40,000 |
Power Automate per user with attended RPA plan | 5,000 | 40,000 |
Power Automate per flow plan | 15,000 | 250,000 |
なんかよくわからん、要求数
今は移行期間中(なのか?)で、制限の影響がわかりにくい。
そのうち、正確に制限がかかるだろうから、今のうちから稼働しているフローがどのくらい消費しているのかを確認しておいたほうがいいと思います。
要求の制限と割り当て - Power Platform | Microsoft Learn
ちょっと確認
なので確認。
先日、変数250個制限に挑戦してみましたが、その実行結果の要求数はどのくらいか確認してみましょう。
対象のフローは前回のBlogに記載があります。
flali.hatenablog.com
確認の場所
フローの詳細の画面から、「分析」をクリックするとアクションの要求数や使用状況が確認できます。
実行回数は3回。
請求可能アクション 727....
トリガー1+ 変数の初期化 250 なので、数はあっていない気がするけど、250個になる前に稼働していたかもしれないので、概ねあっている(?)かな。
アクション数が多かったり、繰り返し処理が多いフローだと、Microsoft 365 に付帯するプランだと制限に達しそうな感じはしますね。
Dataverse for Teams で確認してみた
Dataverse for Teams でも確認を...と思ったら、ない。
確認手順 と 確認
Teams の Power Apps アプリ > ビルド > すべて表示 を開きます。
何も選択していない状態で「Power Apps で開く」をクリックします。
「分析を表示する」をクリックします。
はい、表示されました。
そんなに難しいことはやっていないフローですが、結構要求数がありますね。
さいごに
Power Platform 要求数はフローごとの制限ではなく、ユーザーライセンスであればユーザーごとにフローを回した回数とフローのアクション、Power Apps なども含んだ総数となるので全体を見ることが必要です。
エラーだけじゃなく、作成の段階と実際の運用でどのくらい要求を発行しているのかも確認したほうがよさそうですね。
現状、制限が緩い(気がする)ので問題になっていないだけの可能性もありますが、Microsoft 365 のライセンスでスタートしてある程度慣れてきたら有償プランを検討するということを認識しておいて、運用していくのが大事だなぁと思いました。