ふらりのメモ書き

Microsoft 365 , Power Platform らへん

トランスポートルールを利用する1(CCに常に特定のアドレスを追加する)

トランスポートルールって?

Exchange Onlineにはトランスポートルールという、送受信メールにルールを適用することができる機能があります。
特定条件のメールに上司承認を必要としたり、特手のメールを送受信拒否したりと様々なことが可能です。

docs.microsoft.com

■通常のメールの流れ

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重要な取引先は上司チェックが必ず入る。
(こういう感じは嫌ですね...)
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■トランスポートルールを適用
メールの送受信の間に管理者が定めたルールを適用することができます。 f:id:flali:20190805041128p:plain

特定の取引先(ドメイン)には必ず上司承認を実施する。
(これは間違いなくトラブルが起きそうな予感です。どんなシステムも使う人次第...)
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このほかにも、 様々なルールが適用可能です。(記載以外に沢山あります。)

  • 外部メールは必ず上司をCC(BCC)に入れる
  • お客様のメールへは必ず免責事項や注意事項を入れる。(本メールには開発に関する重要情報が含まれている場合が...みたなやつ)
  • 外部へのメールはすべてサードパーティソリューションへ転送し処理をさせる。
  • 「転職」「就職」等の特定ワードがあったら総務部へ複製を転送する。(会社のメールでやるか?)

設定手順

今回はCCに常に特定のアドレスを追加するルールを設定してみたいと思います。

まずはExchange管理センターへ移動します。
Microsoft 365 管理センターの左メニュー>管理センター>Exchange
https://outlook.office365.com/ecp からアクセスでもOKです。

docs.microsoft.com

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「メールフロー」をクリックします。
「+」ボタンを押して「ルールの新規作成」をクリックします。

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「名前:」に任意の名前を記入します。(わかりやすければ何でもいいです。便宜上 必ずCCに特定のアドレスを追加ルール と入力しています。)
「その他のオプション...」をクリックすると画面が③のようにかわります。 f:id:flali:20190806230336p:plain

「このルールを適用する条件...」の下矢印をクリックし「送信者..」から「この人物である」を選択します。
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このルールを適用するユーザーを選択します。※名前は架空の人物です。
一覧からユーザーを選択(1人でも複数でも可)し「追加」をクリックします。
外部のユーザーのメールアドレスの場合は下の「名前の確認」欄に追加します。
対象ユーザーの追加が完了したら「OK」をクリックします。
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「実行する処理...」の下矢印をクリックし「受信者を追加する」から「[CC]ボックスへ」をクリックします。
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CCに追加するユーザーを選択します。
一覧からユーザーを選択(1人でも複数でも可)し「追加」をクリックします。
外部のユーザーのメールアドレスの場合は下の「名前の確認」欄に追加します。
対象ユーザーの追加が完了したら「OK」をクリックします。
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設定内容を確認し「保存」をクリックして保存します。
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「オン」のチェックが入っているとそのルールが動作します。
「ルール」名はわかりやすくしたほうがのちのち困りません。
「優先度」0が最高優先です。数値が低い順に実行されます。(上下ボタンで優先度を変更可能です。)
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設定完了

以上で設定完了です。
動作に関してはキャプチャー撮っても伝わりにくかったので撮っていません。
ルールを適用するし動作させるとメールロストする可能性もあるので影響範囲を狭くしてよくテスト実施の後、本番運用することをオススメします。
ユーザーのメール送信後、受信前の動作に対してルールを適用できるので強制力があります。
今回紹介したほかにも様々なルールがありますので是非ご活用下さい。(便利です)