ふらりのメモ書き

Microsoft 365 , Power Platform らへん

【Power Platform】Power Platform 要求使用状況の情報を表示する(プレビュー)の話


Power Platform 要求使用状況の情報を表示する(プレビュー)機能を試してみた話です。

Microsoft Power Automate Advent Calendar 2022 11日目!
qiita.com

Power Platform 要求数とは?

昔はAPIリクエスト数と呼ばれており、今はPower Platform要求と呼ばれています。

learn.microsoft.com

Power Platform 要求数については過去のblogに記載したので、リンクを貼ります。

Power Automate のフロー単位で確認する方法
flali.hatenablog.com

ライセンスについて記載した記事
flali.hatenablog.com

テナント全体のPower Platform 要求数の確認機能がプレビュー

プレビュー機能ですが、テナント全体の Power Platform 要求使用状況が確認できるようになりました。

要求の制限と割り当て - Power Platform | Microsoft Learn

プレビュー機能でうまく動作していない部分があるようなので、注意が必要です。

確認手順

Power Platform 管理センター > リソース > 容量 のページの下方にある「レポートのダウンロード」をクリックします。

+新規 をクリックし、Microsoft Power Platform 要求 を選択します。

スコープを選択します。今回は「ライセンス ユーザー」を選択して、送信。

レポートの生成に少し時間がかかります。状態が「進行中」の場合は、時間をおいて「最新のステータスに更新」をクリックしてステータスが更新されるか確認します。

状態が「完了」になったら、レポートを選択し、ダウンロードをクリックして、ダウンロードします。
CSV ファイルでダウンロードできるので、開いて文字化けするような場合は、テキストエディターなどで開いて文字コード変更してみてください。

レポートの確認

Excelなどので開いた時のレポートです。
わかりやすいように、2行目にドキュメントに記載のある日本語名を入れてみました。
資格の数量がライセンスごとに設定されている Power Platform 要求数を合算した上限値なのですが、Microsoft 365 ライセンスの24時間ごとの6,000要求とずれているのは謎です。

ちなみに、レポートのCaller ID は Azure AD ユーザーのオブジェクトIDに該当します。

現在は移行期間中

公式のドキュメントを見ると「移行期間中」という文字をよく見かけますが、どうやら移行期間中のようでPower Platform の要求の制限は緩いようです。

Power Automate ライセンスの種類 - Power Platform | Microsoft Learn

Power Platform 要求のレポートがいつ正式リリースになるのかは、不明ですが、このレポートが正式リリースになってから6か月後には厳密な制限になりそうですね。

要求の制限と割り当て - Power Platform | Microsoft Learn

誰でもダウンロードできちゃう

ちなみにこのレポート管理者じゃなくてもダウンロードができます。
全環境のレポートが誰でもダウンロードできるのもどうなんだろうと思うのですが、プレビューなので今後の変更があるかもしれませんね。

さいごに

Power Platform で アプリやフローなどの開発に慣れてくると、どんなロジックにするか、コネクタの制限にひっかからないか、サービス側の制限はなどに気を付けて設計しているケースはあると思います。 現在、移行期間中らしく制限が緩いので、今後、このPower Platform 要求数も考慮する必要はありそうですね。